栃木県立図書館

 
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特別コレクション

コレクション名をクリックすると、それぞれの説明が読めます。

 佐藤慶二家資料 前田雀郎文庫 黒崎大吉文庫 平畑静塔文庫
足尾鉱山関係資料

(館内利用)

川柳関係資料

(館内利用)

電子化資料あり

近世関係資料

(江戸中期から明治初期わたる各種の資料)

(館内利用)

俳句関係資料

(個人貸出)

 大山柏文庫 森山文庫 出口文庫 浙江文庫
明治初期の軍事・
戦史・考古学資料

(館内利用)


社会労働・郵政関係を中心とする資料

(個人貸出)

建築関係を中心とする各分野の専門資料
(個人貸出)
栃木県と友好交流関係を結ぶ中国浙江省より贈られた資料
(個人貸出)
 関口国光文庫 村上文庫 神長瞭月文庫
ジャズ中心のレコードコレクション
(館内利用)

県内歴史関係資料

(個人貸出)

電子化資料あり

足尾銅山・全国各地の鉱山関係を中心とする資料
(館内利用)

演歌・流行歌・民謡に関する資料
(館内利用)


※特別コレクションには貴重資料も多く含まれ、利用は館内閲覧のみとさせて頂いているものもあります。

 詳細はカウンターへお尋ね下さい。
 (調査相談課 E-Mail:chousaka@lib.pref.tochigi.lg.jp TEL:028-622-5112)
 

大山柏文庫

那須に在住された故大山柏氏の蔵書の一部を大山文庫として受入れたものです。大山柏氏は軍人としてよりむしろ考古学者として世界的に有名な方です。この文庫には各国の戦史や明治維新関係の資料が多く集められています。
昭和45年11月受入 図書1658冊(タイトル数1256)・原稿66点・雑誌29種・パンフレット55点など
詳しくは「大山文庫目録」をご覧ください。


■大山柏氏略歴

 明治22(1889)年6月2日,、陸軍元帥大山巌の次男として生まれる。同43年陸士卒業、大正13年にドイツに留学、ベルリン国立史前博物館、シュミット博士研究室にて学ぶ。昭和3年陸軍退役と同時に慶応大学文学部人類学講師に就任、昭和18年応召するまでその職にある。その間自宅に大山史前学研究所を創設、さらに史前学会を興し会長に就任する。昭和8年万国史前学会最高委員に当選、同13年に地方調査委員に推薦された。また昭和20年慶応大学より文学博士の学位を受け、同28年栃木県文化功労賞を受賞する。
 昭和44(1969)年8月20日死去。行年80才。
 

黒崎大吉文庫

矢板市(旧片岡村)の黒崎大吉氏の蔵書を譲り受けたものです。黒崎家は土地の旧家で、代々商業を営んでおりましたが、先々代に学問を好まれた方がおり、江戸中期から明治初期にわたる各種の資料が集められております。寺子屋を開かれておりましたのでその時使われていたものも数多く入っています。
 昭和38(1963)年受入 3424冊(1139タイトル)
詳しくは「黒崎文庫目録」をご覧ください。


資料紹介

「環海異聞」
「日光駅程見聞雑記」
「下野郵便線路之図」

 

佐藤慶二家資料<館内利用>


本県烏山町出身の歴史研究家で、郷土史の研究に造詣の深い佐藤慶二氏より寄贈を受けたものです。田中正造や足尾銅山に関する貴重な資料を多く含むコレクションです。
昭和48(1973)年受入 227点

資料紹介

・田中正造自筆葉書
・足尾銅山関係資料
・古河市兵衛関係資料 など
 

関口国光文庫

宇都宮市在住の関口国光氏から寄贈された「大愚狂人」が手掛けた地域史に関わる資料を中心とした文庫です。
「大愚狂人」とは、県内の小字名を調査し書き上げた『下野小字名鑑』をはじめ県内の歴史研究において多くの功績を残した人物ではあるものの、本名や経歴が分からなかったため、『角川日本地名大辞典 9 栃木県』には「本名不詳」と掲載されるなど謎の人物となっていました。しかし、平成17年度、栃木県立博物館に寄贈された「関口光遠・琢磨関係資料」によって、「大愚狂人」と関口琢磨氏が同一人物であることが分かりました。


■関口琢磨(大愚狂人)氏略歴

明治3(1870)年3月20日、旧足利藩士関口光遠の次男として栃木町に生まれる。
幼少期を宇都宮町で過ごした後、栃木町に戻り授業生(補助教員)として生活を送る。この時期、県内各地を歩きながら地域史の研究を進める。
明治38(1905)年から栃木県に入庁した後も調査研究は継続し、大正10年(1921)には栃木県史蹟名勝天然記念物調査会書記(兼務)を任命されている。
その後も、昭和11年(1936)に亡くなるまでその研究は続き、その多くの研究成果は当文庫で確認できる。
 

浙江文庫

栃木県と中国浙江省とは、平成5(1993)年に「友好提携協定書」に調印して以来、教育、文化、スポーツ、技術・経済など多分野にわたり交流を行っております。 2003年、友好提携10周年を迎え、これを記念して両県省にゆかりの深い図書を相互に贈り合いました。
 
 9月9日に本県で開催された「栃木県・浙江省友好提携10周年記念式典」の中で図書目録の交換が行われましたが、本県に浙江省から寄贈された図書を「浙江文庫」と、また、本県から浙江省に贈呈しました図書を「栃木文庫」と呼ぶこととしました。

本県に寄贈された図書は、「四書五経」をはじめ、中国を代表する文学、政治、法律、経済、郷土史などの100冊です。また、本県から浙江省には、栃木県史、浙江省内市県と友好交流を行っている市町の市町史、本県ゆかりの山本有三や二宮尊徳の書籍など100冊を贈呈しました。 
 なお、栃木文庫は浙江省の浙江図書館に展示されています。



浙江文庫の様子
(3階地域資料室)
 

滝澤宏郎レコードコレクション

このコレクションは、宇都宮市内の滝澤病院院長であった故滝澤宏郎氏(平成6(1994)年8月死去)が、生涯をかけて蒐集されたものです。「公的機関で多くの人々に利用してほしい」という故人の遺志により、平成8年3月、栃木県立図書館に寄贈されました。

その総数は14,483枚にのぼり、ジャズレコードが約6割、残りはポップス・クラシック・民族音楽・歌謡曲等で構成されています。まだ日本に国内盤が少なかった時期に蒐集したアメリカからの輸入盤等、国内外のジャズの名盤がコレクションの中核を成し、その中には現在廃盤となって入手困難な貴重盤も数多く含まれています。

詳しくは、館内の「滝澤コレクション目録」をご覧下さい。 

※滝澤コレクションの利用は、貴重盤が多いことから、長期に渡ってご利用いただくためにも、館内鑑賞のみとなります。鑑賞は視聴覚室内の視聴ブース、鑑賞室をご利用ください。

滝澤宏郎レコードコレクション
 

出口文庫


建築関係資料を中心に各分野の専門書、全集等からなる文庫です。
県内矢板市の東昭建設株式会社(代表取締役会長 出口昭氏)の御厚志により、昭和48(1973)年以来、40回以上の寄贈を受けています。

寄贈資料の内容については、館内「出口文庫コーナー」、「出口文庫目録」をご覧ください。
 

平畑静塔文庫

宇都宮市で俳人・医師として活躍された平畑静塔氏の蔵書からなる文庫です。
入手困難な全国の俳人の私家版等、現代俳書を中心に約1,800冊に渡るコレクションです。
詳しくは「平畑静塔文庫目録」をご覧ください。


■平畑静搭氏略歴

 明治38(1905)年和歌山県生まれ。昭和6年京都大学医学部を卒業。精神医学専攻、医学博士。
学生時代から俳句に親しみ、鈴鹿野風呂に師事する。
医師として多忙な生活を送る傍ら、多年にわたり『天狼』同人として精力的な評論・俳句の活動を続けた。昭和37年から宇都宮市に移住。句集『旅鶴』刊行後、昭和46年、飯田蛇笏賞受賞。句集『矢素』にて、第1回詩歌文学館賞受賞。
平成9(1997)年9月11日死去。行年92才。

 

前田雀郎文庫

柳壇で活躍した前田雀郎氏の蔵書を中心とした文庫です。
昭和35年に寄贈された氏の蔵書2,000冊余、川柳雑誌123種、原稿その他70数種の他、後の川柳界関係者からの寄贈資料500冊余から成っています。
詳しくは「前田雀郎文庫目録」「増補前田雀郎文庫目録」をご覧ください。

■前田雀郎氏略歴


明治30(1897)年3月27日宇都宮市に生まれる。
中学校在学時より川柳に手を染め、卒業後上京。
大正期には20代の若さをもって、第一線の川柳家としての地位を築いた。講談社、都新聞社(現東京新聞社)等に勤めるかたわら、俳諧に関する研究を深め、研究論文の発表や作品集を刊行する。
また、川柳界のみならず、俳諧、随筆その他放送等に目覚ましい活躍をし、一時代を画した。
その後も没年までの約50年間を全国的な立場で川柳発展のため指導にあたった。
昭和35(1960)年1月27日死去。行年62才。
 

森山文庫

昭和62(1987)年9月寄贈の故森山欽司氏の蔵書5,295冊からなる文庫です。
社会労働、郵政関係の資料他、国会関係資料を中心に構成されています。
詳しくは「森山文庫目録」をご覧ください。


■森山欽司氏略歴

 大正6年(1917)生まれ。1941年に東京帝国大学法学部卒業後、外務省に入り1946年退官。1949年栃木1区より衆議院初当選以来、当選13回。この間、衆議院社会労働委員長、同建設委員長、自民党政務調査会副会長、第二次田中内閣の科学技術庁長官、第一次大平内閣の運輸大臣などを歴任した。
 議員以外では、栃木県たばこ耕作組合連合会長、栃木県サッカー協会長、財団法人日本写真機光学機器検査協会理事長なども務めている。また切手収集家でもあり、その収集は「森山コレクション」として知られている。
 昭和62(1987)年、衆議院議員現職中に70歳で急逝した。

参考文献: 『栃木県歴史人物大事典』(下野新聞社 1986)
 

村上文庫

在野の足尾銅山研究家として活躍した村上安正氏の蔵書を中心とした文庫です。
村上安正氏の著作、足尾銅山をはじめとする全国各地の鉱山関係資料等が含まれています。
※現在受入作業中のため、随時追加予定

■村上安正略歴

昭和6(1931)年3月東京に生まれる。東京夜間大空襲で罹災後、足尾町に疎開。
古河鉱業(株)足尾鉱業所に勤務するかたわら『足尾銅山労働運動史』(足尾銅山労働組合発行)の編纂に携わる。
足尾銅山のみならず全国各地の鉱山調査、論文、報告書等を執筆するとともに、大学及び鉱山地での講演を実施するなど活躍した。
平成21(2009)年に『足尾銅山史』で日本産業技術史学会賞を受賞。

 

神長瞭月文庫

塩谷町出身の演歌師・発明家として活躍した神長瞭月氏の蔵書を中心とした文庫です。神長瞭月氏の著作、演歌、流行歌、民謡に関する資料のほか、直筆の譜面、レコード、特許関係資料等が含まれています。
※現在受入作業中のため、随時追加予定

■神長瞭月略歴

 明治21(1888)年栃木県塩谷郡大宮村で、庄屋の次男として生まれる。同36年に上京し、神田に下宿。縁日で聞いた読売(よみうり)に刺激を受け、第一作「松の声」を作詞・作曲。演歌師としての活動を始める。同39年に「ハイカラソング」「スカラーソング」を相次いで制作した後、独学でヴァイオリンを学び、演歌の伴奏楽器として初めてヴァイオリンを取り入れた。大正13年には、日本で初めて自作の演歌をレコードに吹込み、市販した。
 昭和51(1976)年12月3日死去。行年88才。
                                  参考文献:『日本の作曲家』(日外アソシエーツ 2008)