2008年のリーマン・ブラザーズの破綻に端を発する、世界的な金融危機。日本でも、長引く不況に追い討ちをかける結果となり、その影響は今も続いています。リーマンショックやデフレスパイラルなど、経済の「今」を調べてみませんか。
リーマン・ショックと世界金融危機「話題の本」コーナー(2F)にあります。(【】内は請求記号)
・『リーマン・ショック・コンフィデンシャル上・下』(アンドリュー・ロス・ソーキン/著加賀山卓朗/訳早川書房2010)【388.2/138/1、2】 追いつめられていく世界最高の金融エリートが繰り広げる壮絶な人間ドラマ。次々と倒れる巨大金融機関。巨万の富を稼ぐエリートCEOたちは何を考え、いかに行動したか。NYタイムズのトップ記者が描く、リーマン・ショックの裏側。
・『大いなる不安定金融危機は偶然ではない、必然である』(ヌリエル・ルービニ/著スティーブン・ミーム/著山岡洋一/訳北川知子/訳ダイヤモンド社2010)【338.9/161】 今回の金融危機を、過去に起こった数々の危機の中に位置づける。過去の危機とそれを分析した経済学者について論じ、今回の危機の根源を掘り下げ、金融システムに必要な改革を示し、新たな危機の可能性を論じる。
・『フリーフォールグローバル経済はどこまで落ちるのか』(ジョセフ・E.スティグリッツ/著楡井浩一/訳峯村利哉/訳徳間書店2010) 【332.5/52】 強欲をエンジンとしたアメリカの金融資本主義は破綻し、グローバル経済は急降下した。ノーベル賞経済学者が、この経済危機がもたらした本当の代償について語り、経済再生の処方箋と新しい資本主義秩序を提示する。
・『世界経済を破綻させる23の嘘』(ハジュン・チャン/著田村源二/訳徳間書店2010)【333.6/137】 ケンブリッジ大学の鬼才・ハジュン・チャンが、マネー、自由、貪欲、格差についての常識・通説を破壊し、新しい世界経済の流れを読み解く。ノーベル賞にもっとも近い経済学者の渾身の1冊。
・『ソブリン・クライシス欧州発金融危機を読む』(みずほ総合研究所/編日本経済新聞出版社2010) 【338.1/167】 ギリシャ国債の格下げから始まった世界金融不安。ギリシャの危機は依然として続き、ポルトガルなど他の欧州諸国に伝播しようとしている。最新状況を踏まえ欧州発金融危機の構図を解明する緊急出版。
当館の調査相談室(3Fカウンター)では、さまざまなテーマや課題に関する資料・情報の調べ方、入手方法に関する相談に応じています。お気軽にご相談ください。 (メール・FAX・電話でもお受けします。お問い合わせは下記までどうぞ) TEL:028-622-5112 FAX:028-624-7855
日本経済
・『デフレの正体経済は「人口の波」で動く』(藻谷浩介/〔著〕角川書店2010)【332.1/394】 「生産性の上昇で成長維持」というマクロ論者の掛け声ほど愚かなものはない。日本最大の問題は「2000年に1度の人口の波」。日本経済に感じる不安の正体を簡単な理屈でわかりやすく仕分けし、対処の道筋を示す。
・『デフレとの闘い日銀副総裁の1800日』(岩田一政/著日本経済新聞出版社2010) 【338.3/42】 金融政策現場の舵取り役として、デフレ・不良債権という2つの問題解決に立ち向かった著者5年間の奮闘記。国際会議での臨場感あふれる議論や多彩な登場人物との交流なども織り交ぜ、エッセイ風に綴る。
・『いま日本経済で起きている本当のこと円・ドル・ユーロ大波乱!』(増田悦佐/著ビジネス社2010) 【332.1/402】 情報操作と洗脳、日本人愚民化策に惑わされるな。本書では、現金正価掛け値無しに、今、世界と日本経済で起きていること、特にこれだけはきちんと知っておいてもらいたいことを、厳選してまとめる。
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■参考図書~知りたいテーマの概要を確認したり、キーワード見つけたりする際に役立ちます~ 3階調査相談室にあります。館内閲覧資料となります。(【】内は請求記号)
・『現代用語の基礎知識』(自由国民社)【813/76】 生まれたての用語・時事用語や、時代色の豊かな用語まで、幅広く収録した年刊用語事典。
・『岩波現代経済学事典』(伊東光晴/編岩波書店2004) 【330.3/75】 経済学の基本概念から、経済用語・政策課題を幅広く収録し、会計学、経営学、金融工学などの関連分野項目も採用した。学習の手引きとなる参考文献や関連URLも充実している。
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◆リサーチ・ナビ経済・社会・教育国立国会図書館http://rnavi.ndl.go.jp/business/ 「リサーチ・ナビ」は、図書館資料、ウェブサイト、各種データベース、関係機関情報を、特定のテーマ、資料群別に紹介するものです。その一つに、「経済・社会・教育に関する情報を調べるツール」も紹介されています。
◆経済産業省http://www.meti.go.jp/ 日本経済の各種統計や白書、経済政策等を調べることができます。
◆日本銀行http://www.boj.or.jp/ 金融政策、決済・市場、国際金融など、項目ごとに日本銀行の業務が確認できます。また、それぞれの項目に関連する論文・レポートや、講演等も一覧で見ることができます。 |