栃木会館は2016年11月から2018年２月までの予定で施設の解体工事を行っています。
以下の資料に敷地の変遷に関する記述を確認しました。
■　敷地を使用した施設の記録から調べる
・『栃木会館のあゆみ』（栃木会館／編　栃木県県民生活部生活文化課 1990）
　p.42に「栃木会館建設以前の建物配置図」あり
　現・栃木会館の敷地には「宇都宮市役所（県商工奨励館）」「県公会堂」「市役所別館」「宇都宮公共職業安定所」の記載あり
・『宇都宮市六十周年誌』（宇都宮市役所総務部庶務課／編　宇都宮市役所 1960）
　p.828-829に大正３年～４年頃の地図あり（折込み地図）
　p.1058-1059に栃木県立宇都宮高等学校、p.1063-1065に栃木県立宇都宮女子高等学校の沿革あり
・『宇都宮高等学校　百年誌』（栃木県立宇都宮高等学校創立百周年記念事業実行委員会／編、発行 1975）
　p.61-98「宇都宮移転」に説明あり（明治18～25年）　p.67に写真あり
・『宇都宮大学教育学部百十五年史』（宇都宮大学教育学部史編纂委員会／編　宇都宮大学教育学部 1989）
　p.110に「宇都宮町への移転」「寄宿舎」の項あり
・『宇都宮女子高等学校　90年史』（栃木県立宇都宮女子高等学校90年史編集委員会／編　栃木県立宇都宮女子高等学校 1966）
　p.8「第２章　塙田町時代（明治18年～明治35年）」に説明あり
・『栃木県教育史　４巻』（栃木県教育史編纂会／編　栃木県連合教育会 1958）
　口絵ページに明治19年に新築された栃木県中学校校舎の写真と説明あり
　p.44「栃木県女子師範学校」の章内に県庁前時代（明治18年～21年）の説明あり
　p.59-63「栃木県女子師範学校」の章内に県庁前時代（明治37年～42年）の説明あり
　p.70「栃木県女子師範学校」の章内に寄宿舎の説明あり
・『栃木県女子師範学校拾周年記念写真帳』（栃木県女子師範学校／編　亀田書店 1914）
　大正３年発行の写真帳。寄宿舎の写真あり（ページ付なし）
■　地図から調べる
・『明治・大正・昭和のパレス　栃木県庁舎の記録』（栃木県／編　栃木県 1989）
　p.22-23に明治24年、p.36-37に昭和13年の地図あり
・『明治大正日本都市地図集成』（地図資料編纂会／編　柏書房 1986）
　大正15年の宇都宮の地図あり
・『宇都宮市及郊外全図』（宇都宮市役所／著　集英堂書店 1931）　※昭和６年の地図
・『栃木県地番図』（地図研究所 1932）　※昭和７年の地図
・『栃木県連合教育会創立100周年記念誌』（栃木県連合教育会／編、発行 1984）
　p.45に昭和８年の地図あり
・『昭和前期日本都市地図集成』（地図資料編纂会／編　柏書房 1987）
　昭和14年の宇都宮の地図あり
■　写真資料から調べる
・『ふるさとの想い出写真集　明治・大正・昭和　宇都宮』（徳田浩淳／編　国書刊行会 1979）
　p.72に昭和５年の「栃木県商工奨励館」と「県公会堂」の写真と説明あり
　p.89に明治42年の「栃木県女子師範学校」の写真と説明あり
　p.90に県庁前にあった時の「栃木県尋常中学校」の写真と説明あり
　p.137に明治18年の地図あり　p.139に明治22年の地図あり
　p.140-141に明治24年の地図あり　p.142に明治25年の地図あり
・『宇都宮市史　第８巻　近・現代編２』（宇都宮市史編さん委員会／編　宇都宮市 1981）
　口絵ページに商工奨励館の写真あり（撮影年不明）
・『下野の明治・大正・昭和　絵葉書が映す　石井敏夫絵葉書コレクションより』（卯木伸男／解説　随想舎／編　随想舎 2009）
　p.52-53に栃木県商工奨励館の写真２枚と解説あり
・『目で見る宇都宮の100年』（大町雅美／〔ほか〕編集　郷土出版社 2000）
　p.106に昭和20年代の栃木県商工奨励館の写真と説明あり
　p.123に「仮庁舎の市議会」の写真あり（建物内部の写真）
　説明には「市庁舎が、まだ県商工奨励館にあった時期である」とある
・『写真でつづる宇都宮百年』（記念出版編集委員会／編　宇都宮市制100周年記念事業実行委員会 1996）
　p.79に栃木県商工奨励館の写真と説明あり
　p.118-129「宇都宮の歴史」（年表ページ）の昭和22年、昭和30年に関連記述あり（p.124-125）(2024/01/30 10:52)

当館所蔵の関係資料をお調べしたところ、以下の資料に関連の記述を確認しました。
■水門の石について
那須疏水の石材については、次の資料に記載が確認できました。
なお、「西岩崎の水門」等の限定的な記述は確認できませんでした。
・『栃木縣史　第10巻（産業・經濟編）』（田代善吉／著　臨川書店 1972）
在野の郷土史家である著者が、昭和初期に、独自に編纂した県史です（記載は復刻版）。
p.179-181「第二十章　鉱業　第一節　石類」に、那須疏水の暗渠工事に使用した石材について記述があります。
・『那須疏水百年史』（那須疏水百年史編さん委員会／編　那須疏水土地改良区 1985）
「第７章　那須疏水の開削　第二節　本幹水路開削工事の実際」の「囚人労働」の項に、水路工事用の石を切り出す場所に関する記述があります。（p299）
■水門の石積みについて
・『重要文化財那須疎水旧取水施設第二次取水口隧道測量調査報告書』(那須塩原市教育委員会事務局生涯学習課文化振興係／編、発行　2015)
平成26年度に実施された、那須疎水の測量調査結果をまとめた資料です。
ｐ.23-26　「考察」の項に工法の記述や自然石の記述が確認できました。
・『栃木県の近代化遺産』(栃木県教育委員会文化財課／編、発行 2003)
ｐ.114-115　「11　那須疏水第一次・第三次取入口　土木　黒磯市西岩崎　石造　明治18(1885)年　(明治39年、昭和3年増設)」の項に石積みについての記述があります。
ｐ.116-117　「12　那須疏水第二次取入口及び関連施設　土木　黒磯市西岩崎　石造　明治38(1905)年」の項に石積みについての記述があります。
■そのほか、お調べした資料について
以下の資料を確認しましたがお求めの記述は見つかりませんでした。
・『栃木県史　通史編７』(栃木県史編さん委員会／編 栃木県 1982)
・『栃木県史　通史編８』(栃木県史編さん委員会／編　栃木県 1984)
・『栃木県史　史料編　近現代５』(栃木県史編さん委員会／編 栃木県 1975)
・『栃木の近代化遺産を歩く』(岡田義治／編著，市田登／編著 随想舎 2020)
・『栃木県那須郡誌　復刻版』「那須郡誌」「那須郡制史」を合本収録　(千秋社 2001)
・『那須疏水』(田島董／編　那須疏水土地改良区 1956)
・『那須野ヶ原の疏水を歩く』(黒磯の昔をたずねる会／編　随想舎 1997)
・『那須疏水写真百年史』(那須野ケ原開拓史研究会／編 那須野ケ原開拓史研究会 1985)
・『那須開墾社「農業日誌」』(西那須野古文書研究会／編、発行　1989)
・『印南丈作・矢板武　那須野が原開拓先駆者の生涯』(西那須野開拓百年記念事業推進委員会／編、発行 1981)
・『石材の事典』(鈴木淑夫／著　 朝倉書店 2009)
・『那須野ケ原開拓史研究　第６７号』(須野ケ原開拓史研究会／編 2009)
・『近代遺跡調査報告書』(文化庁文化財第二課／著,、発行　2021)
・『近代を潤す三大疏水と国家プロジェクト』(那須野が原博物館／編　那須塩原市那須野が原博物館 2009)
・『日本鉱業史料集　第１５期　明治篇（後）下』(日本鉱業史料集刊行委員会／編　白亜書房 1992)
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会／編、発行　1980)
・『角川日本地名大辞典　９』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会／編 角川書店 1984)
・『日本歴史地名大系　９　』( 平凡社 1988)
・『原色石材大事典』(　全国建築石材工業会／監修 誠文堂新光社 201605)(2023/11/15 11:04)

以下の資料に関連の記述を確認しました。
・『足尾銅山史』(村上安正／著　随想舎　2006)
p.112「第七章　足尾銅山の発展　第１節　横間歩大直利補捉と通洞の開鑿　明治20年代の主要開坑」の項に、持木杭で出た白色の母岩を原料に耐火煉瓦を製造したこと、その煉瓦を本山・小瀧の製錬高炉用や東京・本所熔銅反射炉に使用したところ、よい結果が出たという記述があります。
・『足尾銅山労働運動史』(足尾銅山労働組合／編，出版 1958)
ｐ.25　「第一章　銅山の発見から古河財閥の確立まで　Ⅳ　直利の発見と銅山の近代化　坑内施設の改善」の項に、持木抗では白粘土が多量に出たので、これを利用して通洞抗口の近く煉瓦工場をつくり、製煉の炉材や火薬庫の材料などに用いたという記述があります。
・『資料足尾鉱毒事件』(内水護／編　 亜紀書房 197
ｐ.349　「第二部　資料編　足尾銅山予防工事一班　予防工事材料」の項に、新たに煉瓦製造所を設け、既存の建物に煉瓦を利用する等の対策を講じたとの記述があります。
・『コメンタール日本経営史料大系　第７巻』（加藤尚文／編　三一書房 1987）
ｐ.91「戦前編　Ⅰ　近代産業技術の移入・摂取　25　にわかに独自化達成した製銅・精銅技術」の項に、足尾銅山の吹床製炉はレンガ製だったと記述があります。
・『渋澤栄一傳記資料　第１１巻』(渋沢青淵記念財団竜門社／編　 渋沢栄一伝記資料刊行会 1956)
p. 494-495「第十二節　煉瓦製造業　第一款　品川白煉瓦株式会社　第十章　耐火煉瓦製造業の成功
」の項に、国内で製造した耐火砂土を古河溶銅所の鎔銅用反射床に試用したところ、海外の製品に劣らない結果だった旨の記述があります。
・『栃木県の近代化遺産』（栃木県教育委員会文化財課／編,　発行 2003）
ｐ.262-263　「各論編　152　宇津野火薬庫」の項に煉瓦造平屋建として紹介され、足尾銅山火薬貯蔵庫として造られた倉庫と記述があります。
ｐ.266　「各論編　155　古河鉱業間藤工場(工作課)(足尾製作所足尾工場)」の項に煉瓦造として紹介され、製品倉庫と第３倉庫と称される2棟の煉瓦造建物があると記述があります。
ｐ.271　「各論編　160　間藤水力発電所跡」の項にレンガ造りとして紹介され、足尾銅山の電気化を進めた松木川の河原にレンガ造の建物基礎が残るのみと記述があり、足尾銅山の電気化を進めたとあります。
ｐ.300-301　「資料編　資料編-2　足尾町」の項に愛宕下社宅防火壁、深沢社宅防火壁、中才社宅防火壁、掛水社宅防火壁、構造は煉瓦造と記載があります。(2023/08/10 15:56)

■設計者について
以下の資料に情報を確認しました。
なお、確認できたのは団体名のみであり、個人の氏名は確認できませんでした。
・『オール栃木　第１８巻』（オール栃木社／編、発行 1974）
昭和49（1974）年1月号から12月号を合冊製本した資料です。
10月号にp.3-5「足利市庁舎の新築完成」の記事が掲載されており、p.3「工事費、その関係者」の項に「⑥設計監理＝東京、株式会社石本建築事務所」とあります。
・『足利市政年報　昭和４７年度』（足利市／編、発行 1973）【館内】
※昭和49年版を確認したところ、「昭和47年から計画を進めていた」旨の記述があったため当資料を確認しました。
p.61-62「第４章　庁舎建設事務局」の項目があり、「４　事務執行状況」「（２）基本および実施設計」に「(株)石本建築事務所に設計を委託」したとあります。
また、『オール栃木　第１８巻』の記事中に9月21日に落成式や記念行事を行う旨の記述があったため、該当の年月日の新聞記事をお調べしたところ、以下の記事を確認しました。
・下野新聞 昭和49（1974）年9月21日８面「文化のまちに花開く　足利市庁舎落成」
記事中に設計者に関する記述は確認できませんでしたが、広告欄に「石本建築事務所」の広告があり「設計・監理」との表記があることを確認しました。
上記の情報をもとに「石本建築事務所」についてお調べしたところ、建築事務所が運営するホームページを確認しました。
事務所の歴史を紹介したページがあり、足利市庁舎の別館に関する記述があります。
・「3. 戦火の跡から 再スタート」（石本建築事務所ホームページ）
https://www.ishimoto.co.jp/about/ayumi04/　（2023.3.22 確認）
ページ最下部に「足利市庁舎別館」の項があり、石本建築事務所が設計に関わった旨の記述があります。
■そのほかお調べした資料について
以下の資料もお調べしましたが、お求めの設計者に関する情報は確認できませんでした。
・『近代足利市史　第２巻（通史編　近代３～現代）』（足利市史編さん委員会／編　足利市 1978）
・『広報　あしかがみ　３９９～４７２号　昭和４４年１月～４６年１２月』（足利市役所／編、発行 1969）
・『広報　あしかがみ　４７３～５４１号　昭和４７年１月～４８年１２月』（足利市役所／編、発行 1972）
・『広報　あしかがみ　５４２～５９２号　昭和４９年１月～５０年１２月』（足利市役所／編、発行 1974）
・『足利市政年報　昭和２７年度』（足利市／編、発行 1953）
・『足利市政年報　昭和４３年度』（足利市／編、発行 1969）
・『足利市政年報　昭和４４年度』（足利市／編、発行 1970）
・『足利市勢要覧　１９４９～１９５２』（足利市役所／編、発行 1949）
・『足利　足利市勢要覧　昭和４５年版』（足利市役所／編、発行 1970）
・『足利市報　３２３－４２０号（昭和２４年１月－２６年１２月）』（足利市／編、発行 1949）
・『足利市報　４２２－４６９号（昭和２７年１月－２９年１２月）』（足利市／編、発行 1952）
・『オール栃木　第１３巻』（オール栃木社／編、発行 1969）
・『栃木の近代建築』（松井任／編著，岡田義治／編著　栃木県建築研究会 1981）(2023/04/04 09:50)

該当する資料を確認することができませんでしたが、調査の過程で旧塩原町の動物相に関する資料等を確認しましたので、ご参考までにお知らせします。
・『那須塩原市動植物実態調査報告書（西那須野地区・塩原地区）』（那須塩原市動植物調査研究会，那須塩原市生活環境部環境管理課／編　那須塩原市動植物調査研究会 2010）
旧西那須野町及び旧塩原町の動植物を対象とした調査報告書です。
・『那須野が原博物館紀要　第９号（2013）』（那須塩原市那須野が原博物館／編、発行 2013）
p.1-10「那須塩原市における野生動植物相の分布特性－那須塩原市（西那須野地区・塩原地区）動植物実態調査の成果から－」（松村雄／著）が所収されています。
・『那須野が原博物館紀要　第13号（2017）』（那須塩原市那須野が原博物館／編、発行 2017）
p.1-4「上塩原の住民参加による野生動物調査」（竹田努、小寺祐二／著）が所収されています。
・『栃木県立博物館研究紀要　自然　第18号』（栃木県立博物館／編、発行 2001）
p.1-21「那須地域の哺乳類」（安井さち子・繁田真由美・佐藤洋司・谷地森秀二／著）が所収されています。
調査地域は「黒磯市の山地部から塩原町・大田原市を流れる箒川と、那須町の黒川、さらにその下流の黒羽町を流れる那珂川に挟まれた範囲」です（p.1-2より）。
以下の資料は、お調べしましたがお求めの情報を確認できませんでした。
・『塩原御料林史　Ｈｉｓｔｏｒｙ　ｏｆ　Ｓｈｉｏｂａｒａ　Ｉｍｐｅｒｉａｌ　Ｆｏｒｅｓｔ』（林野庁塩那森林管理署／編、発行 2004）
目次を確認しましたが、動物に関する項は確認できませんでした。（p.16に「植生」の項はあります）
・『塩原の自然』（那須塩原市那須野が原博物館／編、発行 2012）
・『塩原温泉ストーリー』（那須塩原市那須野が原博物館／編、発行 2016）
・『那須文化研究　第28号』（那須文化研究会 2014）
・『黒磯市動植物実態調査報告書』（黒磯市動植物実態調査研究会／編、発行 1998）
・『とちぎの哺乳類　栃木県自然環境基礎調査　2002』（栃木県自然環境調査研究会哺乳類部会／編 栃木県林務部自然環境課 2002）(2023/04/04 09:50)